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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第10章 運命を変える扉


静かに開いたドア。
目の前にさっきの彼が立っていて、部屋に入るよう促す。


「わざわざすみません。お仕事中なのに。」


「いえ、今日は午後休みなんです。」


中に入るとカーテンは閉じられ、部屋の明かりは部屋の所々にある間接照明のみ。

昼間なのにここだけ夜のような雰囲気で、間接照明の仄かな明かりが心を静める。

良く見たら彼の姿はさっきのキッチリしたスーツ姿ではなく、肌触りの良さそうな黒のガウン。


思わず頬が赤くなる。
この部屋が暗くて良かった。

ガウン姿の彼は、表情はさっきと同じく穏やかなものの、色気が増している。


「すみません、暗くて。朝方帰宅したので寝ていなくて。」


朝帰宅?
なんか誰かに聞いたような……。

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