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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第2章 2
「動かして、いいんだよ?」
「は、はい……すいません……」
「謝らなくていいの」
「すいま--」

せん、まで言わせる前に唇を合わせて塞ぐ。
それでようやく無意識に出てしまう「すいません」に本人も気付けた。
見た目は普通に悪くないのに、自信がなく、時に挙動不審な態度が彼を台無しにしている。

「ん……そう……上手……」

しどろもどろな指遣いはむしろもどかしさと誠実さを感じる。
少し腰を動かし、不器用な後輩にリードしてやった。
控え目過ぎて自信の欠片もない荏原だが、教えたことは従うという素直さがある。
あやみに言われた通りに指を前後に擦り、時おり端の膨らむ蕾を撫でるのも忘れない。

「あっ……いい……そこっ……」

次第に呼吸も合い始め、彼女も腰を浮かせ気味に身を任せられる。
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