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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第4章 4
大型書店に訪れたあやみは、いつものBLや乙女系ノベルのコーナーを素通りする。
そして普段立ち寄ることのなかった自己啓発本のコーナーの前で立ち止まる。
結婚を目標に頑張り始めたはずが、全く関係のない方向に流され始めている。
意思が弱く流されやすい自分を変えたくて、彼女は自分に生き方を示してくれるものを探していた。
そのコーナーでまず目に入ってきたのは男性向けの自己啓発の書籍だった。
「三十代は整理をしなさい」「四十二才になったら食生活を改めなさい」という上から目線の命令口調のタイトルが何故か目立つ。
高圧的に言われるのを好む男性が多いのだろうかと気になったが、今はそんなことはどうでもよかった。
その脇にある女性用の自己啓発コーナーの前に立つ。
『なぜあなたはモテないのか?』
『いつかは結婚できると思い込んでるあなたへ』
痛々しいタイトルは男性向けの上から目線の命令よりも更に厳しいものを感じた。
そして普段立ち寄ることのなかった自己啓発本のコーナーの前で立ち止まる。
結婚を目標に頑張り始めたはずが、全く関係のない方向に流され始めている。
意思が弱く流されやすい自分を変えたくて、彼女は自分に生き方を示してくれるものを探していた。
そのコーナーでまず目に入ってきたのは男性向けの自己啓発の書籍だった。
「三十代は整理をしなさい」「四十二才になったら食生活を改めなさい」という上から目線の命令口調のタイトルが何故か目立つ。
高圧的に言われるのを好む男性が多いのだろうかと気になったが、今はそんなことはどうでもよかった。
その脇にある女性用の自己啓発コーナーの前に立つ。
『なぜあなたはモテないのか?』
『いつかは結婚できると思い込んでるあなたへ』
痛々しいタイトルは男性向けの上から目線の命令よりも更に厳しいものを感じた。