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彼方
第4章 転機
日に日に冷たくなっていく空気を吸い込み、ちなみは待ち合わせ場所まで向かった。
「話って、なに?」
薫は邪気のない声でちなみに聞いた。
構内で偶然すれ違った薫に、ちなみは思わず声をかけたのだ。
「少しだけでいいので、お時間くださいませんか」
「今日はこれから授業だしバイトもあるから、明日なら大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
ちなみと薫は、大学近くのカフェで落ち合った。
ちなみは話を切り出そうとしたが、
どうにも勇気が出ず、始終他愛のない世間話で間を埋めてしまった。
「話って、なに?」
薫は邪気のない声でちなみに聞いた。
構内で偶然すれ違った薫に、ちなみは思わず声をかけたのだ。
「少しだけでいいので、お時間くださいませんか」
「今日はこれから授業だしバイトもあるから、明日なら大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
ちなみと薫は、大学近くのカフェで落ち合った。
ちなみは話を切り出そうとしたが、
どうにも勇気が出ず、始終他愛のない世間話で間を埋めてしまった。