この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第12章 春の嵐

「……春ちゃん……?」


驚いて、心配そうに触れる瞳。


……ごめんね、ユキ。

私は結局

あの時から、時計の針を止めたまま

なにひとつとして、進んでいない。


「……ユキ……ごめんなさい……」

「………!」

「私、だめなの。
りょ、遼くんでいっぱいで……」

「…………」

「……っ ふ……
遼くんのことばっかり、考えちゃうの……」




………遼くんは

大学時代、講義に出たことなんて一度も無いって、自分でも言っていたように

デザイン室に引きこもって出てこなかったり、かと思えば外国に行ったまま数ヶ月帰ってこなかったり。

そんな自由奔放でも単位をもらえたのは、才能と実力があるからこそ。

歳の差が2つの私と遼くんは、2年間同じキャンパス内で過ごした訳だけど

その姿を見ることはほとんど無かったと言っても過言ではない。

……それでも

展示会で衝撃を受けた私は、ストーカー並みに遼くんの後ろを付いて回って

初めて会話が出来た時、 “ 変な奴 ” って代名詞をつけられたけど

変な奴から、面白い奴に変わって……

1年かけて、やっと春菜って呼んでくれるようになった。



/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ