この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第15章 少しだけ

「ちょっと待ってて。
自販機で買って……」


財布を、取り出した

次の瞬間



「……春菜」



遼くんが、低い声で私を呼んで

歩き出そうとした、私の手を引き留めた。



「………!」



くいっと軽い力で引き寄せられて、びっくりして振り返る。



「……遼くん……?」



座ったままの遼くん。

何も言わないまま、私をじっと見上げている。


その、深い瞳を見つめ返す……その前に

私は小さな違和感に気付いて、そっと視線を落とした。



「…………」



包み込むように、私の手を握る遼くんの左手


その薬指の付け根に


くっきりと、白い線の跡が残っている。



……そう


いつも、見るたびに心が苦しくなっていた銀色のリングが


その指から外されていた。

/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ