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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第23章 Love is forever
「私、努力するから」
「………!」
「ユキの隣りを歩いても恥ずかしくないように、若作り頑張るよ!」
「若作りって……作らなくても十分若いでしょ」
そう言いながらユキが表情を緩ませたけど
私はダダをこねる子供以上に、益々面倒な女になっていく。
「アラサーに足突っ込んじゃってるもん!
賞味期限も切れちゃってるし!」
「……なにそれ」
「ユキも前に言ったじゃない。
枯れ葉のように枯れてしまうって」
「え? 言ってないよ」
「私の事、シミ、皺、しわしわって」
「~~絶対言ってないって!」
「言ったよ! だってあの時…」
「あー春ちゃん分かった!」
私の言葉を遮って、ユキは自分の肩から私の手を外す。
「………!」
正座をした私の背中に、ユキの両腕が回って
軽い力でふわっと包まれた。