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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第23章 Love is forever
いたたまれなくなったユキが、私の肩にコツンと額をくっつけた。
……ピアスの光る耳まで真っ赤。
「……ユキ///」
なんだろう、もう堪らなく胸がキュンとする。
いつも自信たっぷりで、セクシーで、大人びていた彼が
こんなにも素直に照れるなんて……
でも
これが本来のユキの姿なのかもしれない。
「……春ちゃん」
私と同じシャンプーの香りが漂う髪を、優しく撫でると
顔を埋めたまま、ユキが掠れた声で続けた。
「俺、もう背中を押したり出来ないよ」
「………!」
「このままあんたを自分のものにしたら……もう絶対に離せなくなる」
ぎゅっと強く抱きしめてから、少しだけ隙間を作って
ユキは真っ直ぐ私を見つめた。
「義兄さんにも、他の誰にも譲れない。
……それでもいいの?」
「……うん…!」
「本気だよ、俺」
「………っ」
「……二度と、離さない」