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BLACK WOLF~crime~
第7章 火ノ鳥
「どうしよう…、お手上げだね、ハルちゃん…」

何て…、こんな暢気な口調で独り言を呟いてる余裕なんてないのに。

コンクリートの天井を見上げながら溜め息をつくしかなかった。












ポソッ

「バカだよなぁ、俺も。何で黒埼なんか庇ってんだよ。こんな状況でも…、舞と2人っ切りのチャンスなのに…」
























けれど、私達がそれぞれの不安や心配や痛みを抱えてる間にも、事態は重く早く、最悪な方向へ向かって行っていた。






























プルルルル…、プルルルル…、プルル━━━━━『おい、舞っ‼さっきから何回かけたと思ってるっ!?お前は今一体どこに…』



「お久しぶりですね、黒埼さん…」



『…………誰だお前は。俺の女が携帯でも落としたのか?』




「俺のことお忘れですか?…そうでしょうね、あんな小さなオモチャ会社なんて。あなたからすれば虫けらより小さな事でしょう」




『お前、まさか…、あのオモチャ会社の……?』




「やっと思い出してくれましたか?桜木です。15年前にあなたが騙し取ったオモチャ会社の息子ですよっ!」

『その息子が、何で舞の携帯を使って俺に電話してるんだっ!?』

「今はまだ言えません。でも、もうすぐあなたにも俺と同じ気持ちを味合わせてやりますよ。大切なものを奪われる苦しみを━━━━っ」

『てめぇ…、舞はどこだっ!?舞に何をしたっ!?答えろっ、お━━━━━━━━』




プッ…プー、プー、プー、プー…






「あのワンマン社長が、1人の女の為にここまで取り乱すとはねぇ…」














全ての歯車が狂って行く。





















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