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第13章 ミューズ

互いに立ったままの不完全な体勢でもにゅるんっと簡単に花純は受け入れられた。

「はぁっ……」

傘の張りが圧迫して膣道を苦しめる。

見つかったらただでは済まされない状況での結合。
嗤う人形の一節にもあったこの行為を、花純は熱望していた。
だからこうして、自ら誘いをかけたのだった。

「滅茶苦茶にして……お願いします……」

花純が首の後ろに手を回すと、高梨は彼女の太ももを掴んだ。
コンテナとコンテナの隙間というスペースは二人の大人が向かい合って立つだけでも充分とは言えないスペースだ。
ましてや動くとなるとかなり厳しい。しかし高梨は腰をくねらせて奥肉を愛撫する。

「辛くないか？」
「はい……気持ちいいです……」

ちゅぷちゅっぷと静かな音を立てながら二人は揺れていた。
潮の香りを孕んだ風が二人の火照った身体に心地よく当たる。
子宮頸部をいろんな角度から圧され、潰され、温かな快楽が染み出すように溢れていた。
気持ちよさに花純の脚がふらつく。
高梨は彼女を壁に押し付けて立たせる。
耳にかかる髪を後ろへと流し、再びそこを噛んだ。

「ああっ……」

そこが弱い彼女は首筋を伸ばし、殺しきれない喘ぎを洩らした。