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快楽の奴隷
第17章 闇と光
「気持ちいいですか?」

指で中を弄りながら、もう片手は棹に添えられ、舌は上下に行き来させ、花純は愛しい作家に問い掛ける。

しかし彼は答えずに苦悶を浮かべたまま吐息を漏らしていた。

「聞いてるんです。答えてください」
「はぐっ……」

花純は指をぐちゅっと抜き指して問い質す。
答えがなくとも様子を見れば分かる。
けれど彼女は言葉での答えを要求した。

「いい、ぞ……変態花純の指遣い……」

高梨ほどの寡黙で無表情の男でさえ、その穴は狂わせる力があった。
ちぎれそうなほどの締め付けに花純は責めの劣情を募らせた。
されるままの快楽ではあきたらず、彼女は変態的な性欲を発露させていた。

「なんだか可愛いです……高梨さん」
「こんなことして……あとでお仕置きだ……」
「あー怖い……じゃあお仕置きする気力もなくなるくらいいかせちゃいますから……」


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