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第21章 あとがき

官能小説は読み終えた後もエッチな気分になりたくてページを開いてくれる方も多いと思います。
やはり悲しい結末のお話では読み返したときにエッチな気分になりづらいと思うからです。
少しバカっぽくても明るい終わりの方がエッチな気分には向いてます!!
まあ、私なりの考えですけど。

今回の終わり方はハッピーエンドに見えますが、実はそんなにハッピーでもありません。
確かに二人は生きて再び逢えて、愛を深めました。
しかし花純が一番気に病んでいた高梨の作家としての才能や活動には大きく支障を来しています。
これからも高梨は思うように書けないことを焦り、花純は自分のせいかと心を悼めていきます。
結局問題は何一つ解決していない訳ですから。
二人の苦悩はまさにこれからといえます。

けどまあ、死んで作家として昇華することで二人の関係が潰えてしまうよりはずっと幸せのはずです。
そう信じてます。