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短詩
第1章 指






*人差し指









昂った身体に声が漏れない様に指に歯をたてた


最近、全然かまってくれないあの人の顔


憎らしいくらい瞼に浮かんで離れない


顔を思い出すだけでこんなに私を乱すのに


きっとそんなことあの人は知らない


いつもみたいに暖かくて大きい手


少し骨ばった指を思い出す


唇を離すと人差し指についた痕が私の気持ちを映していた





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