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煌めきの粒子【超短編集】
第5章 私の瞳
毎日入れ替わる細胞
気づかないうちに……
組み替えられたのかもしれない
私の瞳は
いつからか
君を映し出すための
特別仕様になっていた
遠くにいても
まるで望遠レンズのように
君を
捉えてしまう
君に
ピントがあって
くっきりと浮かび上がり
周りの景色が
滲んでしまう
後ろ姿でも
髪型を変えていても
何かと重なって
ほんの僅か覗いた
君の一部でさえも
気付いてしまう
近付くと
シャッターを押すように
君の表情が
私の脳裏に焼き付いて
瞼を閉じると
無意識に
浮かんでくる
君の
笑顔
真面目な顔
怒った顔
苦しそうな顔さえも
全て、焼き付けたい……
もし
君が
私を見つめ返したら……
そう思うだけで
胸がドキドキする
君を映し出すための
私の瞳
気づかないうちに……
組み替えられたのかもしれない
私の瞳は
いつからか
君を映し出すための
特別仕様になっていた
遠くにいても
まるで望遠レンズのように
君を
捉えてしまう
君に
ピントがあって
くっきりと浮かび上がり
周りの景色が
滲んでしまう
後ろ姿でも
髪型を変えていても
何かと重なって
ほんの僅か覗いた
君の一部でさえも
気付いてしまう
近付くと
シャッターを押すように
君の表情が
私の脳裏に焼き付いて
瞼を閉じると
無意識に
浮かんでくる
君の
笑顔
真面目な顔
怒った顔
苦しそうな顔さえも
全て、焼き付けたい……
もし
君が
私を見つめ返したら……
そう思うだけで
胸がドキドキする
君を映し出すための
私の瞳