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煌めきの粒子【超短編集】
第6章 崩れた瞬間
私は君の部屋
君はベッドの上
私は君の側の絨毯に体育座り
他愛ない会話
小さい頃から続く
変わらない習慣
兄妹のようでいて……
それとは
確かに、違う
幼馴染という関係
ショートパンツから伸びる
筋肉質な長い足……
いつの間に
そんなに背が高くなったのだろう
白いシャツからは
仄かに汗に混じった
君の匂い……
昔よりも
遥かに低く響く
君の声……
気付かれないように
いつものように
笑わなくちゃ……
意識しちゃ、ダメ……
『いつもの笑顔』が
思い出せない
君を
まともに
見られなくて……
なるべく自然にみえるように
意識しながら
身体を君から背けた
『なぁ、聞いてる?』
肩に置かれた君の大きな手
肩をビクッと揺らし
ゆっくりと
君に向き直る
射抜かれるぐらいの真っ直ぐな視線……
いつになく
真剣な表情……
絡み合う視線が
こわいのに
目を逸らせない
肩に触れる指先から
熱が生まれる
鼓動が
落ち着かない……
沈黙に
耐えられない……
何か、言わなくちゃ……
口を開きかけた途端
君の顔が寄せられ
唇が重なった……
『幼馴染』の関係が
崩れた瞬間
君はベッドの上
私は君の側の絨毯に体育座り
他愛ない会話
小さい頃から続く
変わらない習慣
兄妹のようでいて……
それとは
確かに、違う
幼馴染という関係
ショートパンツから伸びる
筋肉質な長い足……
いつの間に
そんなに背が高くなったのだろう
白いシャツからは
仄かに汗に混じった
君の匂い……
昔よりも
遥かに低く響く
君の声……
気付かれないように
いつものように
笑わなくちゃ……
意識しちゃ、ダメ……
『いつもの笑顔』が
思い出せない
君を
まともに
見られなくて……
なるべく自然にみえるように
意識しながら
身体を君から背けた
『なぁ、聞いてる?』
肩に置かれた君の大きな手
肩をビクッと揺らし
ゆっくりと
君に向き直る
射抜かれるぐらいの真っ直ぐな視線……
いつになく
真剣な表情……
絡み合う視線が
こわいのに
目を逸らせない
肩に触れる指先から
熱が生まれる
鼓動が
落ち着かない……
沈黙に
耐えられない……
何か、言わなくちゃ……
口を開きかけた途端
君の顔が寄せられ
唇が重なった……
『幼馴染』の関係が
崩れた瞬間