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煌めきの粒子【超短編集】
第13章  電話
メールやLINEなら


気軽に打てるのに……


学校で直接会う時すら


ちゃんと


話が出来るのに……





何でかな……





いざ


彼に電話を掛けようとすると





緊張してしまって……


指が震えてしまって……





付き合って五日目


未だ


彼に電話出来てない


ヘタレな私





今日こそは


電話して


普通に、会話する…!





決意して


震える指先を必死に動かし


アドレスから君の番号を呼び出し


通話の表示に指先を当てた






♪♪♪♪♪





突然鳴った着信音


表示された彼の名前と番号





あまりに驚いて


スマホを絨毯に落とし


慌てて拾い上げ


通話ボタンを押した





「……もしもし?」


『……あ、ぁ……俺、だけど……』


「う、うん……」


『え…と、元気、か?』


「げん、き……だよ?」





お互い、よそいきの…堅い声……


『今日、学校で会ったじゃん!』なんて返しが出来ないくらい緊張して……


電話の向こうからも同じ緊張感が伝わってくる……


急に喉がくっつきそうなくらいの乾きを覚える







な、何か……話題、を……





「あ、えーと……

今、何してたの?」


『ん?

んんー……



お前のこと、考えてた……』


「!!!」


ちょっ…


何、それっっ///





耳が熱くて脈打つようにドクドクしてる……


顔が急速に熱を上げていく……


心臓が速くなり過ぎてヤバい……


苦しくて、泣きそう……





「……お前は?」


いつもより低く耳に響く彼の声


身体の中心に重く沈み込む……





「…私、も……のこと、


考え、てた…よ?」


「そ、そか……///」


「そう……///」






やっぱり


電話は


慣れなくて……


緊張感は拭えないけど……





いつもの言葉で伝えてくれる


メールより


LINEより





なぜか


もっと……


ずっと……





彼を


近くで感じられた……





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