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煌めきの粒子【超短編集】
第3章 君と微睡む
仰向けに寝転んだ
草の匂いが鼻を擽る
遠くで鳥の囀りが聞こえる
風が悪戯に髪の毛を揺らしながら巻き上げる
君の指先が
木漏れ日を受けて深い影となって
私の頬へ伸ばされる
絡みつく髪を耳に掛け
頬から顎へ
輪郭を辿る
何もかもが眩しくて
目を開けていられなくて
瞼を閉じても
感じる、鮮やかな朱色
残照のよう……
身体を傾けて
横向きになると
抱き寄せられた腰
春の陽射しが温かくて
君の体温が温かくて
その温かさに蕩けてしまう
このまま本当に……
溶けてしまいそう
君の匂いを感じて
春の匂いを感じて
君と一緒に
微睡みの中へ……
草の匂いが鼻を擽る
遠くで鳥の囀りが聞こえる
風が悪戯に髪の毛を揺らしながら巻き上げる
君の指先が
木漏れ日を受けて深い影となって
私の頬へ伸ばされる
絡みつく髪を耳に掛け
頬から顎へ
輪郭を辿る
何もかもが眩しくて
目を開けていられなくて
瞼を閉じても
感じる、鮮やかな朱色
残照のよう……
身体を傾けて
横向きになると
抱き寄せられた腰
春の陽射しが温かくて
君の体温が温かくて
その温かさに蕩けてしまう
このまま本当に……
溶けてしまいそう
君の匂いを感じて
春の匂いを感じて
君と一緒に
微睡みの中へ……