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知代の性活
第5章 八月 初めて喉を通る感触
 倒された背もたれに顔を埋めるように力尽きた、その横顔にべっとりと精液が付着した。

 知代の顔についた精液を指ですくうと、知代の口の中に流し込む。

 知代が顔をしかめる。精液の味は、知代の性的な嫌悪を呼び起こす。

「や、やめ…う…」

 何度か繰り返し、口の中に精液を溜める。
 喉の奥に指を入れられて、喉が鳴って、精液が流れ込む。

 どろり、と喉に引っかかる感触。
 飲み込んでしまった腹の中から、不快感が絶えず送られて、涙を生み出す。

 知代が、初めて精液を飲み込んだ日だった。
 

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