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その恋の行方は…
第1章 …暗黒のその時
ほのかがまだ暴れる可能性は0ではなかったので、
いつでも押さえられるように彼女が視界に納まる少し離れた床に座った。
自分で赤い血の滲んだ靴下をゆっくりと下げ、
ガラスの刺さっている場所を見つける。
それは指の先ほどの大きさで思ったほどひどい傷ではなさそうだった。
とりあえずガラスを抜くしかないと思うと俺は一瞬ためらったが、
心を決めてそれを思い切って引き抜いた。
少し血がにじんだので、
ポケットにあったはずのハンカチを探し患部を押さえる。
押さえた瞬間に少しだけ痛みが走り、顔が歪む。
「佐々木さん」
「なんだ?」
「手当できるものはどこですか?」
「TVの下の棚の中に白い箱があって、薬や、カットバンが入っている」
「じゃ…」
ほのかが立ち上がろうと体に力を入れたようだったが…
動かなかった。しばらくの間があり、蚊の鳴くような小さな声で
「…ごめんなさい」
と彼女は申し訳なさそうに謝る。
「いや、いい。落ち着いたら、自分で取りに行くから…
お前こそ、危ないし、ケガをして欲しくないから
そのままそこに座っていて動かないでくれ。
その方が安心して手当てできる…」
しばらく押さえていたら、血は止まった。
幸い、それ以外に刺さったようなところはなく、
俺は片足とびで白い箱を取りに行って、自分で手当てをした。
いつでも押さえられるように彼女が視界に納まる少し離れた床に座った。
自分で赤い血の滲んだ靴下をゆっくりと下げ、
ガラスの刺さっている場所を見つける。
それは指の先ほどの大きさで思ったほどひどい傷ではなさそうだった。
とりあえずガラスを抜くしかないと思うと俺は一瞬ためらったが、
心を決めてそれを思い切って引き抜いた。
少し血がにじんだので、
ポケットにあったはずのハンカチを探し患部を押さえる。
押さえた瞬間に少しだけ痛みが走り、顔が歪む。
「佐々木さん」
「なんだ?」
「手当できるものはどこですか?」
「TVの下の棚の中に白い箱があって、薬や、カットバンが入っている」
「じゃ…」
ほのかが立ち上がろうと体に力を入れたようだったが…
動かなかった。しばらくの間があり、蚊の鳴くような小さな声で
「…ごめんなさい」
と彼女は申し訳なさそうに謝る。
「いや、いい。落ち着いたら、自分で取りに行くから…
お前こそ、危ないし、ケガをして欲しくないから
そのままそこに座っていて動かないでくれ。
その方が安心して手当てできる…」
しばらく押さえていたら、血は止まった。
幸い、それ以外に刺さったようなところはなく、
俺は片足とびで白い箱を取りに行って、自分で手当てをした。