この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その恋の行方は…
第1章 …暗黒のその時
それから数日、ほのかはトイレにふらふらと行く以外
ベッドから出なかった。
意識が比較的はっきりしているときには、
ぽつぽつとだが話せる時もあれば、死んだ魚のような目をして、
叫ぶこともあった。
悪夢を見ているのか唸ったり、突然がばっと目覚めたりする。
落ち着いているときに、水分や軽い食事を無理矢理摂らせた。
それでも満足のいく量には程遠かったが…
こんなことでほのかを失うなんて考えられなかったから。
俺は、長期戦を覚悟して信頼できる人にメールをした。
[しばらくの間、毎日飲み物と3食2人分の軽い食事を
作って届けて欲しい。
携帯は返事を見たら切る。必要な時はまた、こちらから連絡する。]
こんな状態のほのかから、目を離す時間をできるだけ短くしたかった。
もちろん丸一日、一人にできるわけもなく…
物思いを破るように震える携帯。
[了解。]
その返事を見て、微笑む。
そして俺は覚悟を決めてもう1通メールをした。
[もう、お前の思うようにはならない。俺に関わるのをやめろ。]
それを送信できたのを見届けてから携帯の電源を切った。
そして、俺は…
今までのしがらみを捨てた。
俺のベッドに…
ほのかが眠っている。
俺は微笑みながらほのかの眠る俺のベッドの脇に腰を下ろして
静かに目を閉じた。
END
ベッドから出なかった。
意識が比較的はっきりしているときには、
ぽつぽつとだが話せる時もあれば、死んだ魚のような目をして、
叫ぶこともあった。
悪夢を見ているのか唸ったり、突然がばっと目覚めたりする。
落ち着いているときに、水分や軽い食事を無理矢理摂らせた。
それでも満足のいく量には程遠かったが…
こんなことでほのかを失うなんて考えられなかったから。
俺は、長期戦を覚悟して信頼できる人にメールをした。
[しばらくの間、毎日飲み物と3食2人分の軽い食事を
作って届けて欲しい。
携帯は返事を見たら切る。必要な時はまた、こちらから連絡する。]
こんな状態のほのかから、目を離す時間をできるだけ短くしたかった。
もちろん丸一日、一人にできるわけもなく…
物思いを破るように震える携帯。
[了解。]
その返事を見て、微笑む。
そして俺は覚悟を決めてもう1通メールをした。
[もう、お前の思うようにはならない。俺に関わるのをやめろ。]
それを送信できたのを見届けてから携帯の電源を切った。
そして、俺は…
今までのしがらみを捨てた。
俺のベッドに…
ほのかが眠っている。
俺は微笑みながらほのかの眠る俺のベッドの脇に腰を下ろして
静かに目を閉じた。
END