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その恋の行方は…
第1章 …暗黒のその時
それから数日、ほのかはトイレにふらふらと行く以外

ベッドから出なかった。

意識が比較的はっきりしているときには、

ぽつぽつとだが話せる時もあれば、死んだ魚のような目をして、

叫ぶこともあった。

悪夢を見ているのか唸ったり、突然がばっと目覚めたりする。

落ち着いているときに、水分や軽い食事を無理矢理摂らせた。


それでも満足のいく量には程遠かったが…

こんなことでほのかを失うなんて考えられなかったから。


俺は、長期戦を覚悟して信頼できる人にメールをした。

[しばらくの間、毎日飲み物と3食2人分の軽い食事を

作って届けて欲しい。

携帯は返事を見たら切る。必要な時はまた、こちらから連絡する。]

こんな状態のほのかから、目を離す時間をできるだけ短くしたかった。

もちろん丸一日、一人にできるわけもなく…

物思いを破るように震える携帯。

[了解。]

その返事を見て、微笑む。

そして俺は覚悟を決めてもう1通メールをした。

[もう、お前の思うようにはならない。俺に関わるのをやめろ。]

それを送信できたのを見届けてから携帯の電源を切った。

そして、俺は…

今までのしがらみを捨てた。


俺のベッドに…

ほのかが眠っている。

俺は微笑みながらほのかの眠る俺のベッドの脇に腰を下ろして

静かに目を閉じた。

END
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