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揺れる恋 めぐる愛
第7章 執着と決別
もうキャパオーバーだ。

私の対処できる限度をもうとっくの昔に超えてしまっている。

これ以上考えても……

いい方向に向かうことはまずない。

それからその日は脱いだ服も鞄もそのままに、ただシャワーだけ浴びて

そのままベッドにもぐりこんで寝た。


翌朝それでも目が覚める。でも……

今はまだ何も考えたくない。

私は瞼を再び閉じて、ただベッドの上で眠りに堕ちやしないかと

静かにじっとしていた。


どのくらいそうしていたのだろう……

現実世界になんて戻りたくもないのに、

頭の上に置いていた携帯にメールが着信した音が鳴る。

しばらく放っておこうかと寝返りを打って無視したが、

徐々に誰なのか気になり……

仕方がなく携帯を置いてあるはずの方向に手を伸ばした。


[今から行く。]


ああ……

まただ。もうため息すら出ない。やはりいつも突然だ……

主任は昨日の返事を聞きに来るんだろうか?

メールが来てたいてい10分から15分くらいで主任は家に来てしまう。


仕方がなく起き上がり、とりあえず着替え始めた。

そうしていると、携帯が震える。

また何?と着替えを途中に、携帯を手に取った。

確認しようと画面を覗き込む。
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