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揺れる恋 めぐる愛
第15章 悪運と悪運
『現在この番号は使われておりません』



「ははは……」

囁くように乾いた声で、静かな夜に独りで自らを嘲る。

「あははははは……」

声が大きくなっていき、息を吸い込むと涙がぶわっと溢れて流れ落ちる。

拭うこともやめて、嘲りながらただ流れるままに泣いた。


あんなに宝物のように大切にしてくれていたと……

思っていた。

これは、確かな拒絶だ。

私にこれ以上あの人をたどる術はない……

こんなにも私にだけ残酷な世界なら、

もう生き延びる必要もない!!!

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー」

ベッドの布団を両腕で何度も殴り絶叫した。


さすがに次の日は出勤する気になれず、

おなかが痛いと体調不良の電話をして休んだ。

さぼった日の夜、ふと思い出したのは真帆の顔。

携帯を握りしめて、懐かしい名前を探す。

[元気にしていますか?

蓮先輩もなんとか吹っ切っていいなと思う人がいましたが……

私って男を見る目がないみたいです。

また近いうちに泣きつきに行ってもいいですか?]

まだ学生だった頃が懐かしい。

真帆と一緒にいたあの頃が一番良かった。

そんなことを思いながら……

お願い、届いて!!!祈りながらメールを送る。
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