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喪われた記憶
第13章 新しい生活




………………………





何とか風呂から出た後。


腰が砕けてヘナヘナになっている私を

紫苑は今度は優しく助けてくれた。



『ごめんな…優しくするつもりだったんだけど。』


「…全ッ然優しくないよ」


『月琴が可愛いからだよ』


「………あっそ」


『……冷たくなったね
馴れてきた?』



馴れたか……と言われれば

今なら頷けるだろう。



「…ん。まだ2日目だけど。
私思い出せるように頑張るから!
前のことも…あなたのことも。」


『…………無理しなくていい。
ゆっくりでいいんだから、ね?』


「無理してないよ」


『そ?
…じゃあ、俺に隠し事するのだけはやめてね。
無理に笑おうとすることも。』


「……?…うん。分かった。」



私がそう言うと、

紫苑は嬉しそうに笑ってくれた。



なぜこんなことを言われたのか。

そんな理由知る由もなかったこの時の私は

彼の目の奥に揺らめいた悲しみに

気づくことはできなかった。









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