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喪われた記憶
第27章 蘇った記憶





長い口づけが終わると


紫苑は私を横抱きにして


浴室へと入った。




「……自分でできるよ…っ」


『…俺がしたいだけだから』




されるがままに


服を脱がされる。



すべてを取り去った私の体を


紫苑の視線が駆け巡る。




『…………月琴』


「……はい」


『この2週間…どうやって過ごしてた』


「………え」


『……結構痩せてるし
 痣が多い気がするし……っ』


「………………!」




紫苑の顔が歪む。



何かを耐えているような表情だ。







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