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喪われた記憶
第27章 蘇った記憶



「え…………」



何で……



『悪いな…月琴
 ってそんな顔すんなよ…』


「ね…なんで?」


『やること沢山あるから。
 …ほら、早く出るぞ』


「…………………」




私が何も言わず突っ立っていると


紫苑が笑った。



『また後で…な?』


「………っ!」



顔を真っ赤にした私を満足そうに見ると


さっさと浴室を出て行った。









 




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