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喪われた記憶
第27章 蘇った記憶





「ちょっと!
 どこ行くの!?」



『前と一緒だよ』



「前って……」





人混みを離れ、


私は人気のない場所へと


引っ張られていた。





━━━ってことは


前にも同じことが


あったってこと?




浴衣で転びそうになる足を


必死に保ちながら


思い出そうとしていた。








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