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喪われた記憶
第27章 蘇った記憶





その言葉に紫苑が


また怒りそうになるのを抑え、


笠原さんにお礼を言うと、


その場を離れた。











…………………………









「綺麗だね、花火」


『月琴もな』


「紫苑もね」


『俺が?綺麗か?』


「うん。
 美青年だもん。」


『月琴は美少女。
 ……ってこれバカップルじゃねえか』


「ふふっ…幸せだね」


『そうだな』








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