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シーシーShe
第6章 神尾姉弟編*晶子side
佐藤(兄)は見た目は悪くないが、自分が誰よりも優秀だと信じて疑わず、それを隠すことがない。
試験日に体調さえ崩さなければ、今頃有名進学校に通っていたはずなのだといつも公言している。
私に告白した時も、自分から呼び出しておいて『俺の女にしてやってもいい』というような言い方をしたからキッパリ断ってやった。
拒否されるとは夢にも思わなかったらしく、真っ赤になって屈辱に唇を震わせていたっけ…あの時の佐藤(兄)の顔は今思い出しても笑える。