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シーシーShe
第12章 高校生編*告白
『いいさ、帰れよ。家に帰って布団に潜って泣いていればいい。ずっと閉じ籠っていれば、そのうち心配した姉ちゃんが慰めてに来てくれるだろうさ』
──俺はそんなシスコンじゃねぇ!
『どうだか。とにかく、村下にはもうお前は必要ないらしい。さっさと尻尾巻いて帰ろうぜ、負け犬』
──…嫌だ
『何だと?』
──黙って帰るなんて嫌だ。村下が他の男とくっつくのを、ただ指を咥えて見ているだけなんて真っ平ごめんだ。
「望みの無い悪足掻きでも、何もしないよりマシだ!」
俺は村下の部屋の前まで行き、深呼吸してからインターホンを鳴らした。
──俺はそんなシスコンじゃねぇ!
『どうだか。とにかく、村下にはもうお前は必要ないらしい。さっさと尻尾巻いて帰ろうぜ、負け犬』
──…嫌だ
『何だと?』
──黙って帰るなんて嫌だ。村下が他の男とくっつくのを、ただ指を咥えて見ているだけなんて真っ平ごめんだ。
「望みの無い悪足掻きでも、何もしないよりマシだ!」
俺は村下の部屋の前まで行き、深呼吸してからインターホンを鳴らした。