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シーシーShe
第14章 高校生編*睦月side
「和樹…大好きだからね」
「おう、俺も好きだぞ」
あの日あんなに嫌がってたのに、翌日からは『好き』と言ってくれるようになった。
和樹は意地悪だけど、何だかんだ言っても優しいのだ。
転校先で、和樹を忘れるために新しい恋をしようと男の子を観察していて気づいたことがある。
他の男の子が女の子に何かしてあげる時に見え透いている下心が、和樹には無い。
早くにお父さんを亡くして、お母さんと晶子さんに育てられた和樹にとって女の子に手を貸すことが当たり前になっているせいだと思う。
「おう、俺も好きだぞ」
あの日あんなに嫌がってたのに、翌日からは『好き』と言ってくれるようになった。
和樹は意地悪だけど、何だかんだ言っても優しいのだ。
転校先で、和樹を忘れるために新しい恋をしようと男の子を観察していて気づいたことがある。
他の男の子が女の子に何かしてあげる時に見え透いている下心が、和樹には無い。
早くにお父さんを亡くして、お母さんと晶子さんに育てられた和樹にとって女の子に手を貸すことが当たり前になっているせいだと思う。