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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第3章 夏の夜



あたしが海斗に釣り合うような子だったら皆何も言わないの?

違うと思う。

きっと、誰が海斗の隣にいたってあの人達は文句を言うんだろう。

この1年、海斗の隣を歩いて陰口を叩かれる事が増えて塞ぎこむ事もあった。

その度海斗はあたしを抱きしめて、たくさん好きをくれたから立ち直る事が出来た。

海斗の弟、海來君と出掛けた時にもコソコソ言われたけれど、それ以上だと海斗と出掛けた時に身を持って実感した。

それでも、あたしは何も悪い事なんてしてない!

好きな人の隣を歩いてるだけで、関係無い人に文句言われたくない!

いつしかあたしは開き直ったのだ。

強くなったと思う事にしてる。

だって、何を言われたって隣には笑顔であたしを見つめてる海斗がいる。

海斗があたしを必要としてくれて、そばにいたいと思ってくれて、あたしも同じ気持ちなんだもん。

酷い事言われるとさすがに少し凹んだりもするけど、いつかきっとすれ違う人に”素敵なカップル”って言わせたい。

それが最近のあたしの目標。



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