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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~



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昔の懐かしい思い出に浸っていたら、突然後ろから温もりを感じた。

「本当にお前はすぐいなくなる。」

あたしの愛しい人はいつもの癖、首筋に顔を埋める。

「目が覚めちゃって。」

「だからって勝手にいなくなるなと言っってるだろ?
いつも目が覚めるとお前はいないんだ。」

「だって、いつもは仕事だし、今日は七夕の星が見たくて。
海斗、とっても気持ち良さそうに寝てたから起こしちゃ可哀想だと思って。」

「起きてお前がいない方が”可哀想”だ」

「ふふ、ごめんなさい。」

海斗もあたしと同じ、バスローブ。

「星がそんなに楽しいか?」

「うん、すっごく綺麗だよ?」

海斗に上を向くよう促すと、ゆっくりと顔を上げた。

「たしかに、すごいな。」

「でしょ?!
見て良かったでしょ?」

あたしが振りかえって言うと、しばらく星を見つめた後ふっと笑った。


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