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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~


「莉愛菜、熱を計ろう。」

俺の声に顔を上げた莉愛菜の髪を耳に掛け、その耳に体温計を当てるとすぐにピピピという電子音が鳴った。

その動作の間も潤んだ瞳で俺を見上げる莉愛菜。

体温計を見ると、38.0℃

再度顔を見ると、さっきより潤んで赤い顔で俺を見ていて。

さっきは元気だったが今はぽーっとしている。

「熱が上がってるところだったんだな。」

そのせいか、俺に抱きついてる身体が小さく震えている。

「かいと…」

「大丈夫だ。ちゃんと傍にいるから。」

可愛い莉愛菜の頭を撫でる。

こんな時でも莉愛菜が可愛くて仕方がない俺。

寒くはないかと毛布でくるんだ上から身体を擦ってやる。

俺の胸に頬を寄せている莉愛菜はさっきより明らかに悪化していて、息も荒くなっていた。

前に俺が熱を出した時、莉愛菜は付きっきりで看病してくれた。

今度は俺が。

俺に何ができる?

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