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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第8章 見つめ合う事~恭介&すみれ~


「海來様と出掛けたから、周りの目に莉愛菜がどう反応するか不安だったのかな?」

「まぁ、そんなとこだろうな。」

清瀬家の兄弟と行動を共にした奴ならわかるあの異常な光景。

俺も幾度となく経験してるが、俺は男だからまだマシ。

まぁ、俺と仲良くなれば海斗に近づけると思って俺に寄ってくる奴はたくさんいたが、そういう奴は片っ端から蹴散らしてきた。

もちろん、男も女も関係なく。

人間は見た目とか、地位と名誉とか、そんなもので計れないだろ?

そんなものに溺れてる奴らと一緒になんかいたくはない。


「海斗様、大丈夫かな?
莉愛菜がいれば平気かっ!」

少し心配な素振りを見せたすみれだったけど、すぐ笑顔に戻った。

うん、あの子がいればアイツは大丈夫だ。

「本当、もう海斗が暴走し始めてどうしようかと思った頃に莉愛菜ちゃんが帰って来てさ、俺助かったよ。」

思わず苦笑い。

「海斗様って、莉愛菜の前ではどんな感じなの?」

すみれは興味深そうに聞いてきた。

そうか、すみれはあまりあの二人の普段の姿を見てないんだよな。

俺はたまに見るけど。


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