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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第8章 見つめ合う事~恭介&すみれ~


「海斗は莉愛菜ちゃん抱きしめて離さないしさ。莉愛菜ちゃんは照れながらも嬉しそうだし。
しかもジッと二人で見つめ合ったりしてて。」

「へぇ~。見ててこっちが照れちゃいそう。」

すみれの言うとおり。

普通にはしてたけど、俺すげー恥ずかしかった。

なんだかあの二人の雰囲気がエロくて、見てはいけないもの見てしまったような気分になったよね。

「でも…」

「でも?」

俺はあの時の二人を思い出す。

「なんだか二人とも、すごい幸せそうだったよ。」

微笑み合いながら見つめ合う二人。

お互いをとても深く想ってるって俺にもわかった。

それに、あんなに優しい顔をする海斗は今まで見た事がない。

見つめ合うって、ただそれだけの行為じゃなくて、お互いの心も見つめ合うってことなのかも。

そして、相手に目で伝えるんだ。

自分の想いを。

言葉だけじゃ薄っぺらく感じてしまう時も、見つめ合えば本心を見れるような気がする。

目は口ほどに物を言う

って言うくらいだし。


「だからね、」

俺はすみれを正面から見つめる。

「何?」

そしてそのままシーツを剥ぎ取って、お互い生まれたままの姿で抱き合い耳元で言った。
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