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第1章 Ｇ校第１回セックス大会

セックス大会臨時措置法が施行された。最も早く開催したのは、南日本のＧ校だった。

７月１日午後１時、セックス大会出場希望者５０名が、Ｇ校内特設会場に出頭した。
女子２５名は先に各個室に入り、服をぬぎ全裸になることを命じられた。
個室は、天井壁総鏡張りのクイーンダブルベッド室と、浴室から成る。

女子の各室に入る男子は、あらかじめ女子の希望で指名された。男子には誰がセックスの相手かは知らされていず、当日示された番号札により入室する。

大会と銘打つだけに、細かな表彰規程が定められた。ベッドシーツには特殊なセンサーがついており、監視カメラを置かない体制をとった。プライバシーに配慮したのである。
ベッドシーツセンサーにより、バウンド賞、ギシギシ賞、ぐわんぐわん賞、壊れる寸前賞、がある。長時間イコール高得点ではない。
声の音量音程も審査される。高音だからといって高評価とは限らない。重低音を検知するセンサーもあった。
総合優勝カップルには、高級シティホテル５泊券が進呈される。
なお妊娠・性感染症予防の特効ピルが開発され、コンドームは使用不要となった。
制限時間は、午後５時までの４時間である。
ベッドを必ず使うこと、浴室内でのセックスは審査しないことが、注意された。

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開始のサイレンが鳴り響いた。
男子２５名が一斉に女子室に向かった。