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奪われた6月の花嫁~優しい嘘~
第5章 通り雨~海辺での出来事~

これから別れようという女を平然と抱く男の神経は狂っているとしか言いようがない。紗理奈には理解の範疇を超えていた。だが、柿沼は薄笑いを浮かべた。
「俺もお前も身体の相性は良かった。最後に一度、お互いに愉しんで綺麗に別れても良いんじゃないかと思っただけだ。現に、紗理奈も何も言わず、ほいほいと付いてきたじゃないか。先ほども言ったが、俺はいつだって紗理奈に強制なんかした憶えはない。お前自身が自分の意思で俺に抱かれたんだ」
「俺もお前も身体の相性は良かった。最後に一度、お互いに愉しんで綺麗に別れても良いんじゃないかと思っただけだ。現に、紗理奈も何も言わず、ほいほいと付いてきたじゃないか。先ほども言ったが、俺はいつだって紗理奈に強制なんかした憶えはない。お前自身が自分の意思で俺に抱かれたんだ」

