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奪われた6月の花嫁~優しい嘘~
第6章 エピローグ(終章)~ジューンブライドにあこがれ~
 香君に話すこともできなくて、私は一人でひっそりと泣いた。丁度彼はその頃、提出するリポートがたくさんあって、寝る時間も惜しんで勉強していたせいもあった。
 むろん、広島の両親に告げることもできなかった。私が年下の男性と付き合っていることだけは話していたものの、まさか二十歳の学生が相手だと知れば、両親は大反対するであろうことは明らかだったからでもある。
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