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奪われた6月の花嫁~優しい嘘~
第7章 あとがき
あとがき
こんにちは、東です。岡山では梅雨入り宣言があった途端、雨続きです。でも、梅雨の静かにしっとりと降る雨とひと雨毎に色を深めてゆく紫陽花のお陰で、私は梅雨が嫌いではなく、むしろ好きです。
さて、何と今回は久しぶりの現代物となりました。考えてみれば、この前に現代物を書いたのは去年の六月の〝シークレットガーデン〟でしたから、何とはや一年が経っているのですね! これには自分で愕きました。普段から特に書くジャンルを自分に強制しているわけではなく、実に気儘に書きたいものを好きなように書いているので、自然にこういう形になったわけですが、何とも一年ぶりとは。
書かないときは現代物は一年に一度くらいのペースの時期もあり、私には特に珍しいことではないのですが、逆に現代物ばかり書いていた時期も過去にはありましたので―笑。
まあ、それはともかく、こうして一年ぶりに書き上げた現代物はいかがでしたでしょうか?
今回の物語の始まりというか発端は〝夢〟です。これは実は私自身が見た夢と体験をほんの少しだけリンクさせています。といっても、別に最初の〝メル友さんが夢に出てきた〟というだけで、このメル友さんは正真正銘の女性ですし、絶景と呼ばれるホワイトヘブンビーチも出てきませんでした―笑
いつか〝恋とも呼べない恋の話〟のように、まさに一パーセントの真実と九十九パーセントのフィクションから生まれた物語といえます。いえ、この場合は一パーセントではなく、〇.〇一パーセントかもしれませんが。まあ、本音を言えば、夢にメル友が出てきたというところだけを使い、後は私の妄想の産物でしかないわけです。でも、本当になったら、素敵かもしれないですね―笑
今回の花はラナンキュラス。有名な花らしいですけど、私は実はあまりよく知らなかった。雑誌で見かけて良いなと思い、次の現代物で使おうと思っていました。あとは〝六月の花嫁〟というキーワードから、それにちなんだドラマか歌を使いたくて、適当なのが判らなかったため、検索をかけたら、中澤裕子さんの〝六月の花嫁にあこがれ〟という歌を知りました。