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甘いキスを永遠に
第65章 寂しがり屋
私はサンダルを履き、玄関を静かに出た。


夜の潮の香りが鼻を刺激した。


普通じゃなくていい。


元哉と私はバカップルでもいいんだ。


それが元哉の愛し方だ。


傍に居すぎて元哉の愛が見えなくなっていた。


忙しさに逃げて、元哉を見失いかけていた。


私が元哉を構わなくなったら、元哉は寂しくなってまたさ迷ってしまうだろう。


そうしたら…大切なものを失ってしまう。


失いたくない!


私がちゃんと見てあげなきゃ。

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