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第9章 独占欲

リズムに乗って頭を空っぽにして踊ると気分はハイになる。


全て嫌な事忘れよう。


今は不味い酒も、浮気な和真も、店のムカつくお局芳田も、ナンパな元哉も…


しばらく踊っていたら後ろから誰が腰に手を置いて一緒に踊り出した。


元哉かな？


踊りながら振り返り見上げると見知らぬ男がニヤリと笑った、腰を押し付けてきた。


どうでもいいや。


踊るくらい別にに誰でも良かった。