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甘いキスを永遠に
第78章 危うい二人
麻実を振り向かせたくて咄嗟に思いついた言葉だった。


麻実は仰向けになって「おやすみ」と言って瞼を下ろした。


でも麻実の横顔が遠かった。


麻実…もう一度俺を愛して…


もう一度俺を信じて…


夜の雨音が静寂の中聞こえた。


雨か…


俺は苦しい胸の内を打ち明けられず、もどかしさを抱えながら闇の中へ身を任せた。


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