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第2章 家庭教師×女子高生
扉が閉まり密室が完成する。床に置かれた机を挟んで向かい合う私と彼。ベッドから離れたほうに座り早々と勉強の準備をする私に、クスリと笑った。
「胡桃ちゃん」
「...なんですか」
「その服は俺対策?」
「えぇ、そうです。節操のないあなた対策です」
そっか。なんて余裕気に呟く彼に怒りが募る。なんとか気を落ち着かせ、参考書を開きーーーかけ、その手を彼に掴まれた。
「離して」
「胡桃ちゃん、いいこと教えてあげる。...そうやって警戒心丸出しで、俺の行動にピクピクしちゃう女の子、俺、余計そそられるんだ」
「なっ....は、離してっ」
「ふふ。さて、勉強しようか。この一週間でわかんないところはあった?」
むかつくことに、彼は優秀だった。勉強に悩んでいたわたしの成績は彼に家庭教師をしてもらった途端伸び始め。
もう彼には会いたくないのに、理由がないの。お母さんは彼に完全に気を許してる。