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溺れる恋は藁をも掴む
第11章 color
「朋美ちゃんは知的な感じだから、
学校の先生に居そうじゃない?」
とボンボン系茅野が張り切る。

どうやら茅野は朋美目当てっぽい。
牛島朋美は優奈の次に美人だ。
お洒落な赤縁眼鏡っ子で、
清楚な感じだし、
経理課でバリバリやってるし、
女子の中で一番学歴も高い。

「あ‥‥‥‥よく言われるんだよね。
茅野君」

朋美は否定しない。

「でしょ。
朋美ちゃんやったら課外授業お願いしたいわー」

ボンボン茅野め!
ここぞとばかりに流暢な京都弁でアピールかい?

「あはは
茅野君とどんなお勉強しょうか?」
笑顔の朋美。

朋美もノリノリかい?

「朋美ちゃんやったら、
何でもええよ。
これからの日本の未来でも楽しく語ろうかぁー」

茅野‥‥‥
勝負賭けますか?

「語りますか!」

朋美もその気ですか⁉︎

「茅野君と朋美ちゃんええ感じやん?」
エセ関西弁の沢口がからかう。

「沢口、邪魔せんでな!」
茅野も否定しない。

カップル誕生ですか?
合コンは‥‥‥‥
自分の意思を伝えたもん勝ちですわね?

私も心の朗読しっぱなしですわ。


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