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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
あなたの指が私の中に入ってゆく。
優しく触れながら、
円を描いて遠慮がちになぞりだす。

「うっ‥‥‥あっ‥‥‥ダメ‥‥‥」
ダメという言葉で恥じらわなければ、
感じる身体を素直に開けない。

指がもう一つの蕾を辿り、
指の腹で優しく押す。

「えっ‥‥‥あ‥‥‥そこは‥‥‥ダメ‥‥あっ」

ダメと言う言葉は無意味なのに、
つい言ってしまう。

「華ちゃん、感じてる?」

「うっ‥‥‥あっ‥はず‥か‥‥しぃ‥‥」

蕾の周りをあなたの二本の指がクルクルと円を描く。
私の中で生まれる水音。

あなたはその音を更に大きくしてゆく事を、
楽しみだす。

ピチャピチャピチャ

静かな部屋に鳴り響く、
エッチな水音は私の耳を刺激する。


「あっ‥‥‥ダメ‥‥‥そこ‥‥‥イヤ‥‥‥
そこばかり‥‥‥ダメ‥‥‥ズルい‥‥‥」

私はあなたの背中に手を回す。
あなたの温度が伝わるから‥‥‥
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