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溺れる恋は藁をも掴む
第3章 最高の理解者
三浦華とまさかね‥‥
あんな事しちゃうなんてね。

今思い出しても、
恥ずかしくなるのは、
『俺が証明してやろうか』
なんて咄嗟に口にした事。

酔ったせいにするのは、
卑怯な気もする。

やましさの欠片も、
あの時までなかった。


あいつとなら、
そういう事抜きで、飯が食えればいいと思ったから。


裕也の結婚披露パーティーで、
三浦華を見た時、

『おぉ‼︎マジか?三浦⁉︎』
って思ったのは事実。

あの癒し系クマが、細っそりとした大人の女性になって現れたのだから。

良くやったな‼︎
残念な部分なんてないじゃん。
お前、すげぇー頑張ったんだな‼︎

お前をそこまでかりたてたもんって、
何だ?

やっぱ年頃になって、
恋なんかして、
女子力なんてもん磨いたのか?
って思うくらい、あいつは変わった。

元々の愛嬌のあったぽっちゃりした顔は、
ほっそりとした、綺麗な卵形の輪郭になり、
余り、はっきりとしてなかった目鼻のパーツが、
今はくっきりとしてる。
アーモンドの形の瞳が魅力的に見えた。
それに化粧も覚えたみたいで、
本当に変わったんだ。


長い髪をアップにして、
薄いピンクのドレスに、履き慣れてなさそうなヒールを履いて、
やっとお洒落に目覚めましたよ的な、
可愛らしい女になっていた。

思わず声を掛けた。
きっかけを探した。

懐かしい姿じゃない、三浦華に興味を抱いた。
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