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溺れる恋は藁をも掴む
第4章 心の景色
「誰が、
働いてお前たちを養ってやってるんだと、
思ってるんだ‼︎
あ?
何だ?その不満げな顔は?
お前らの為に、
面白くもない会社に行って、
毎日働いてやってんのに、
その態度は何だ‼︎」
酒を煽り、
威嚇しながら、
不満から出る怒りをぶつけているのが、
親父。
それに堪えて、
肩を震わせ、
背中に怒りを背負い、
唇を噛み締めて、
その醜態をずっと見せつけられてるあの人が、
母さん。
物心ついた頃から、
あいつの機嫌が少しでも悪くなると、
些細な事をキッカケにそれが始まる。
近寄りたくないほどの、
殺伐とした中で、
俺は泣き喚く、
小さな弟を抱き締めて、
この時間が早く過ぎてしまうようにと
祈る気持ちで眺めているしかなかった。
働いてお前たちを養ってやってるんだと、
思ってるんだ‼︎
あ?
何だ?その不満げな顔は?
お前らの為に、
面白くもない会社に行って、
毎日働いてやってんのに、
その態度は何だ‼︎」
酒を煽り、
威嚇しながら、
不満から出る怒りをぶつけているのが、
親父。
それに堪えて、
肩を震わせ、
背中に怒りを背負い、
唇を噛み締めて、
その醜態をずっと見せつけられてるあの人が、
母さん。
物心ついた頃から、
あいつの機嫌が少しでも悪くなると、
些細な事をキッカケにそれが始まる。
近寄りたくないほどの、
殺伐とした中で、
俺は泣き喚く、
小さな弟を抱き締めて、
この時間が早く過ぎてしまうようにと
祈る気持ちで眺めているしかなかった。