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溺れる恋は藁をも掴む
第4章 心の景色
早く、泣き喚く柊を抱きしめて、
ミルクをあげて落ち着かせたい母さんは、
悲しい目をして、
俺たちに危害を加えられないように、
なすがままになる。
真っ赤になって、
罵倒して興奮している鬼の形相の親父が、
落ち着くのをじっと待っていた。
何も言い返さない母さんを、
挑発するかのように、
更にヒートアップして怒りをぶつける。
この時間が一刻も早く終わる事を、
懇願する。
それでも、親父が気が済むまでソレは続く。
あぁはなりたくない。
そんな事を、
子供心ながらに思うほど、
親父が酒を飲んで、
気に入らない事があって八つ当たりする姿は、
この世で一番醜い姿だった。
ミルクをあげて落ち着かせたい母さんは、
悲しい目をして、
俺たちに危害を加えられないように、
なすがままになる。
真っ赤になって、
罵倒して興奮している鬼の形相の親父が、
落ち着くのをじっと待っていた。
何も言い返さない母さんを、
挑発するかのように、
更にヒートアップして怒りをぶつける。
この時間が一刻も早く終わる事を、
懇願する。
それでも、親父が気が済むまでソレは続く。
あぁはなりたくない。
そんな事を、
子供心ながらに思うほど、
親父が酒を飲んで、
気に入らない事があって八つ当たりする姿は、
この世で一番醜い姿だった。