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溺れる恋は藁をも掴む
第5章 女心
「最高の理解者か‥‥‥
悪く言えば都合がいいって感じだけど、
良く言えばそんな関係もアリなのかな?」
目の前に座る香澄が呟いた。
頭では理解しても、
心がついてゆけなかった。
自分だけでは、
アキとの関係をこれからどうしたらいいのか?
考えても悩むばかりだった。
一夜限りのそういう関係というのもせつなくて、
かと言って、セフレのような関係も抵抗があった。
私の中で、アキは手の届かない存在だった。
高校時代の淡い恋心は私の大切な思い出。
手が届かないと思っていたからこそ、
私も高校を卒業してから、
今までの間に恋もしてきた。
私だって女。
やっぱり愛されたい。
相思相愛で結ばれるセックスなら、
心から喜べる。
またアキへの恋心が再び芽生えたとしても、
きっと辛くなる。
それを抑えてゆくほど、
大人の女にはなりきれない‥‥
高校の時代の友達にはこんな事話せない。
アキを知る人には絶対に言えない。
それくらい、アキはみんなから慕われていて、
私とこんな風になるなんて、
まさに青天の霹靂くらいの衝撃的だろう?
いくら、私が痩せて、高校時代より見た目がマトモになったとしても‥‥
誰かに相談して、
その事が何処からか漏れて、
面白おかしく言われて、
アキに迷惑も掛けたくなかった。
だから、アキを知らない、
短大からの友人で、
仲が良く、腹を割って話が出来る、
白井香澄を頼った。
悪く言えば都合がいいって感じだけど、
良く言えばそんな関係もアリなのかな?」
目の前に座る香澄が呟いた。
頭では理解しても、
心がついてゆけなかった。
自分だけでは、
アキとの関係をこれからどうしたらいいのか?
考えても悩むばかりだった。
一夜限りのそういう関係というのもせつなくて、
かと言って、セフレのような関係も抵抗があった。
私の中で、アキは手の届かない存在だった。
高校時代の淡い恋心は私の大切な思い出。
手が届かないと思っていたからこそ、
私も高校を卒業してから、
今までの間に恋もしてきた。
私だって女。
やっぱり愛されたい。
相思相愛で結ばれるセックスなら、
心から喜べる。
またアキへの恋心が再び芽生えたとしても、
きっと辛くなる。
それを抑えてゆくほど、
大人の女にはなりきれない‥‥
高校の時代の友達にはこんな事話せない。
アキを知る人には絶対に言えない。
それくらい、アキはみんなから慕われていて、
私とこんな風になるなんて、
まさに青天の霹靂くらいの衝撃的だろう?
いくら、私が痩せて、高校時代より見た目がマトモになったとしても‥‥
誰かに相談して、
その事が何処からか漏れて、
面白おかしく言われて、
アキに迷惑も掛けたくなかった。
だから、アキを知らない、
短大からの友人で、
仲が良く、腹を割って話が出来る、
白井香澄を頼った。