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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2
「ちぇー」
5人一斉にでてきて、初めに喋ったのは新道さんだった。
「…学に取られるじゃんか」
「お前の担当じゃないだろ。ちょっかい出すなよ」
むすーっと顔がついつい暗くなってしまう。
貴方を想っている人ここにいますけど!?どうですか!?って言ってやりたい。
「…好きなのに」
「ん?何か言った?」
「な、なんでもないです!」
きょとんとして彼は一言、
「変な奴」
と。
あーもうっ…。
「佐々木さん!具合悪いので今日は帰りますっ!!!」
「お、おう…」
やだっ!!!
あたしは、耐えられなくなって少しだけ涙を流しながら走ってバックなどを取りに行く。それから、下を向いたまま階段を下りた。